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日本で「外国人」として生きるということ

お久しぶりです!

大学の授業が5月に終わり、ミャンマーに2週間ほど帰省してました。高校の同級生や両親に会ったりして、やっと日本に戻ってきました。

今回は教育ってジャンルに入るのかな?みたいなお話をしてみたいと思います。以前から思っていたことなのですが、ブログという場をお借りして、言葉にしてみます。

 

僕は、生粋のミャンマー人です。

両親ともにミャンマー人で、生まれと育ちは日本です。日本語が普通に話せて、敬語も使えて、礼儀だったりも日本人並みに出来ているという事で、よく日本人に間違われます。

そんな僕は、結構ハーフ?っぽい顔立ちをしています。

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小学校に入る前ですかね、髪を染めてました。チャラい。

小さい頃の僕は、サッカーをしているということもあり肌の色が周りの友達と比べて少し濃かったりします。

日本人の友達や、アジア圏の友達が多いということもあり、初対面の人に「日本人って言ってもバレないんじゃね」と思い、一時期は自分のことを日本人だって言い張ったりしてました。

それには理由があります。

まず、こんな顔立ちなので、「ハーフ?」「何人?」「日本語うまいね!」などよく言われるのです。別に迷惑ではないんですけど、たまに説明がめんどくさくなる時があります。

なので「いや、日本人です」とか「ハーフです」とか、以前は嘘をついてました。よくないですね笑

だけど少し大人になって、新しい人に出会うたびにしっかり説明をするようにしてます。

「僕の両親がミャンマー人で、僕にもミャンマーの血が流れてます。ただ単に、生まれも育ちも日本なので日本語がぺらぺらなんです」

自分がミャンマー人だという認識はあるんですけど、電車に乗ったり、仕事をしている時にはあまり考えません。それは、みんなと同じで自分が日本人だって意識しながら生活してる人はあまりいないんじゃないでしょうか。

  

おととい、仕事から帰る途中の歩道で、若い女性の方が向こうから歩いてきました。僕は普通に音楽を聞いて、前を見て歩いてたのですが、女性の方は僕と目が合ったと同時におどおどし始めました。

ん?どうしたんだろう?と思いきや僕とすれ違う10メートルほど手前で逆側の歩道に急に走り出したのです。

そして逆の歩道についた瞬間、何事もなかったかのように歩き出しました。

不思議な人だなーとかその時は思ってました笑

その数分後、家の近くの十字路を曲がる時にも、向こうから歩いてきた30代ぐらいの男性の方と目が合い、その人は僕とすれ違う直前に立ち止まって体を壁に寄せて、カバンをぎゅっと胸のあたりで抱えたのです。(通路は狭くなかったです)

数分の間で2回も同じようなことが起きて、なんか変だなーって思いながら家に着いた時、

 

「あ、俺って外人の見た目なんだ」

 

と思ってしまいました。考えすぎかもしれないですが、もしかしたらそれが原因かもしれません。

日本人っぽく無い顔立ちをしていて、肌がほんのり茶色で。それだけで日本人は警戒してしまうのかなーと思いました。

日本という国は、外国人がとても生きにくい場所になってるんじゃないかなと思います。

 

電車で、僕の列だけ誰も座っていないのに逆側がパンパンだったり。

お店に行ったら免税品などを店員さんからオススメされたり。

家族とミャンマー語を話しながらレストランに行くと、英語のメニューが出できたり。

小さい頃、新宿にある回転寿司屋さんに家族と行った時、「NO FOREIGNER」ってポスターを指さされたこともあります。

 

その時は幼かったので、あまり把握してなかったのですが、両親は辛かったはずです。子供3人連れてお寿司屋さんに入って、見た目だけで店から追い出されちゃう。子供に説明なんかできないですよね。

 

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なんでなんだろう。差別なのかな、けど差別ってほど酷くも無いのかな。俺が気づいてないだけなのかな。

20年も日本に住んでいるので、そういうことが僕の中で「当たり前」になっていたのかもしれないです。

 

アメリカに行って、差別問題の難しさを実感しました。

アメリカで差別のことを話す時に、

 

"Intent VS Impact"

 

というフレーズがよく使われます。

これは「自分の意図 VS 相手の受け取り方」という意味です。

 

アメリカでは、受け取る側が差別だと感じれば、いくら自分が意図していなくても、それは差別とされてしまいます。

 

自分が意図していない方向でも、人を傷つけてしまうことは絶対にあると思います。

それは、0にすることはとても難しいです。

 

だけど、その「相手を傷つけること」を少しでも0に近づけることはできるはずです。

 

物事をいう前に、しっかりと考えること。

見た目だけでは判断しないこと。

差別問題に興味をもつこと。

自分で勉強したり、友達と差別について話してみるのもいいかもしれません。

 

結局何が言いたいのかというと、

 

見た目、肌の色、顔の濃さで人を決めつけてはいけません。

僕のバックグラウンド、なんで肌が茶色なのか、などを聞かれると僕は「部外者」として扱われているように感じます。

好奇心で聞いてくる人もいますし、ただ単に外国人だやべーってノリで聞いてくる人もいます。

だけど、やっぱり外国人扱いされることに対して「嫌」という気持ちは変わりませんし、いい気分にはあまりならないです。

 

この例は僕だけに当てはまる事かもしれません、けど僕と似たような考えをもつ「日本で外国人」をしている人もきっといるはずです。

 

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上も下も5個ずつ違う!

僕は、ミャンマー人でよかったと思ってます。日本という国で育ったことも両親に感謝してます。改めて「日本」でよかったといつも思います。

だから、僕みたいな見た目の人とすれ違ったり、電車で見かけたときは、Intent VS Impactの話を考えてみてください。

 

見た目よりも、僕という人間に興味を持って欲しいです。

顔の濃さより、性格に興味を持って欲しいです。

なんで肌が黒いのかとかより、コンタクトをつけているかどうか、のほうが聞いて欲しいです。

ただそれだけなんです。